あれこれ。

アニメ、コミック、ライトノベル、同人誌、アニソン、あれこれ。

親しみやすく可愛らしい人外っ娘たち!『亜人ちゃんは語りたい』

f:id:ornith:20150703215952j:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

なんだこのかわいい生き物は。

ニヤニヤが止まらないじゃないかちくしょう!

 

 

少数派ながら当たり前に「亜人」が存在する世界

f:id:ornith:20150703215948j:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

本作『亜人ちゃんは語りたい』の世界観は、1巻1話の1ページ目である上の画像を見れば、それとなーく伝わると思う。現実にもあまた存在するマイノリティのひとつとして「亜人」が認められた存在であり、社会的地位も約束されているという優しい世界。

 

それまでは「亜人」と聞くと、どうもRPGをはじめとするゲームに登場する人外キャラ、特におどろおどろしい風貌のモンスターのイメージが強かった。ゴブリン的な。そんな印象もあって、本作もちょいとダークな設定の物語を想像していたのだけれど、そんなことはなかった。

 

f:id:ornith:20150703215956p:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

というか、むしろ真逆に位置するくらいの勢いで、ほんわかほっこりストーリー。マイノリティゆえの悩みやテーマ性は節々から感じられつつも、絶対的な「悪」や「敵」は(今のところ)存在せず。主人公が「教師」の立場という特徴はあれど、正統派青春ラブコメ感まである。

 

f:id:ornith:20150703215949j:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

そんな「亜人」に理解のある学校教師と、個性豊かながらも少数派ゆえの悩みを抱えている“デミちゃん”たちの日常を切り取った、ハイスクールラブコメディ。それが、この作品。

 

悩み多き思春期を過ごしている“デミちゃん”たちは語りたい 

f:id:ornith:20150703215951j:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

バンパイア、デュラハン、サキュバス、雪女など、その身体的特徴ゆえに各々が悩みを抱えている“デミちゃん”たち。設定からして特殊であるように見えるけれど、「多感な時期を過ごしている女子高生の悩み」と考えれば、別段に変わった話でもないように感じるからおもしろい。

 

自身の「個性」や他人との距離感に悩むなんて、思春期を経験した人間の大半が通る道。そう考えてみると、何ら不思議な話ではございません。実際、本巻で示されていた「悩み」も、人間関係に焦点が当てられていたように読める。

 

他方では、視点を変えて「複数の女の子の悩みを解決していく男主人公」として見ると、なんだか往年のギャルゲー、あるいはハーレムもののマンガ、ラノベのような構成でもある。『亜人ちゃん』の場合は主人公が教師ということもあり、おそらくそれらとはちょっと異なる方向に進んでいくのではないかしら。

 

どちらかと言えばかわいらしく、あたたかみのある絵柄は好印象で、露骨なエ口もないので、本作を手に取るハードルは低いかと。登場する“デミちゃん”もみんな魅力的なので、まずは1巻を試しに読んでみてはいかがでしょうか。

 

f:id:ornith:20150703224211j:plain

Amazon.co.jp: ペトス『亜人ちゃんは語りたい』1巻(講談社)より

 

(´-`).。oO(デュラハンちゃんかわいい……)

 

亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)

亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

関連記事