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駆逐(ぼてくりまわ)したる!『進撃の巨人 関西弁版』が痛快エブリデイ

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「5年振(めっさひさしぶ)りやな…」(諫山創『進撃の巨人 関西弁版(1)』より)

 

 

 どういうことなの……。

 

 

 大人気コミック『進撃の巨人』第1巻をまるまる「関西弁」にした、『進撃の巨人 関西弁版』が突如としてウェブ上に現れた。いったい何が起こっているのかと思いきや、どうやら、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや「進撃の巨人展」など関西地区での展開に合わせて、記念として無料配信することになったらしい。ふーむ、なるほどなるほど。なんでや。

 

 通常版と比較しつつ、ざっくりと読みましたが、完全にギャグだこれ。

 

 

ここぞとばかりに“ルビ”が関西版

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「巨人(でっかいおっさん)や」

 

 いったいどこまで関西弁にしているのかと思いきや、まるまる1冊分の台詞を、本当に全て「翻訳」しているようでした。もうね、ルビが大活躍っすよ。ワケガワカラナイヨ。

 

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「巨人(でっかいおっさん)には人間みたいな知性(ノリ)は確認されてへん」

 

 「ビックリするわ」じゃないよ!読んでるこっちがびっくりだよ!軽いわ!

 

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諫山創『進撃の巨人(1)』より

 

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諫山創『進撃の巨人 関西弁版(1)』より

 

 通常版と比較してみると、驚くほどに「翻訳」されていることがわかります。

 

  • 「無能」→「どんくさい」
  • 「突き止めることができません」→「なーんも分かりまへん」
  • 「安全に暮らせる」→「安全に痛快エブリデイに暮らせる」

 

 ですが、注目すべきは最後の一コマでしょう。

 

  • 通常版「なにすんだクソガキ!!」
  • 関西弁版「何すんねんこんガキボケコラァ!!」

 

 なるほど……関西弁になると、口が悪くなるのか……。

 あ、それと、ミカッさん、かわいい。

 

世界観はどこへやら、自由過ぎる“関西ネタ”

 先ほどの“痛快エブリデイ”*1も繰り返し登場しますが、単なる口調に限らず、本文中には他にも関西のローカルネタがたくさん。力の入れどころがおかしい。

 

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「あ…あの壁は……ご…50m…やぞ……大阪城くらいあるんやぞ…」

 

 「ほんならそれ、もう大阪城でええやん」と思うところですが、読み進めてみたら、ちゃんと言及されていました。

 

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「ウォール・ウメダ」「ウォール・ナンバ」

 

 梅田→難波→天王寺と、順々に南下していく格好ですね……。

 

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「どないした異端者巨人ファン」

 

 アルミンは巨人ファン。

 

 マンガのタイトル的には正しい。……いや、正しいの?混乱してきた。

 

 

 ――とまあ、そんな感じの『進撃の巨人 関西弁版』。

 

 Kindle版以外にも、公式サイトLINE マンガ上でも無料で読むことが可能です。冒頭でも担当さんがツイートしていることですし、ぜひ『進撃の巨人』を読んだことがない人にも勧めてみましょう!

 

 

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一番笑ったページ。間違い探しか!*2

 

進撃の巨人 関西弁版(1)

進撃の巨人 関西弁版(1)

 

 

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