ついに発売となった、『スプラトゥーン イカすアートブック』!
Wii U用ソフト『スプラトゥーン』の設定資料集として発売された本書は、過去に公式から発表されたイラストなどを掲載しただけのアートブックではございません。
ゲーム中のキャラクター・ブキの全リストに、ステージ・背景・UIといったゲームデザイン案、ゲーム中では見ることのできない初期案や世界観の裏設定などなど、最高にイカした1冊となっているのです。そのボリュームたるや、なんと全319ページ。
あまりの分量のため、余すところなく紹介するのは難しいですが、その一端を簡単にご紹介。純粋なゲームファンはもちろん、何かしらのデザイン業に携わっている人にも全力で勧めることのできそうな、見て・読んでたのしむことのできる保存版資料です。
一見すると、普通のイラスト集――その実態は?
巷で熱いナワバリバトルが繰り広げられている『スプラトゥーン』より、設定資料がたっぷり詰まったアートブックが登場だ!
描き下ろしのカバーイラストにはじまり、イカの生態に迫るスケッチ、イカセカイを彩るグラフィティやオブジェクト、ブキ&ギアの設定画など、魅力的なイラストの数々がこの1冊で楽しめる。
さらにはイカ研究所の独自調査で発見された、イキモノの見た目や動きの初期案のほか、裏設定(!?)が描かれたマンガも大公開。
全国のハイカラボーイ&ガールよ、これはガチでゲットするしかない!!
本を開いてみると、そこに広がるのは色とりどりのイラストレーション。
『スプラトゥーン』プレイヤーの諸君にとってはおなじみの、極彩色のインクで塗りたくられたイラストを数多く確認することができる。
その内容は、パッケージや広告などでよく目にするものから、期間限定キャンペーンで使用された絵までさまざま。数十点にも及ぶイラスト群は見応え抜群だ。
紙に印刷された3Dアートワークの質感が、これまたすごいのです。
明らかになるインクリングの生態と、世界設定の四方山話
イラストだけでお腹いっぱい――になるのはまだ早い。
本書では続いて、ゲーム中で親しんできたキャラクターたちの生態と設定を事細かく取り上げている。
プレイヤーである僕らの分身たる「イカ」たちをはじめとして、世界を彩るキャラクターたちの設定画がもりだくさん。
表情集に設定案、ゲーム中では見て取れない「裏」の顔など、思っていた以上にヤツらが“イカした”連中であることがわかる資料集となっている。イカじゃないのも多いけど。
なかでは、オクタリアンが搭乗するブキの機構までもが明らかになっており、「そんなふうに動いていたのか!」とゲームでの動作を改めて確認したくなるほど。タコだってがんばってるんです! かわいい。
みんなだいすき、ジャッジくんの設定もしっかり掲載。
ブキ&ギアの全リスト、ステージ設定、さらに絵コンテまで!
――絵描きさんにとっては、このリストだけでも本書を買う理由になるのではなかろうか。
ゲーム中で登場する“ハイカラ”な装備、ブキとギアを網羅した「カタログ」としての役割をも果たしてくれるのだ! 絵師さんに優しい配慮ですね。
他にも、各ステージに設置された小物や背景の設定に加えて、それらに関連したイカの生態・挙動までも知ることができるという奥行き感。
それぞれのステージについて、世界観に裏打ちされた背景が示されているだけでなく、しっかりとモノの素材や建造物の構造まで指定されているのがわかる。門外漢である自分はただただ感嘆するしかできないが、断片的ながら「デザイン」の大切さを感じ取れる内容でござった。
さらには、ヒーローモードで流れるムービーの絵コンテまでも掲載。
特に、タコツボファングのデモに関しては、詳細に挙動と展開が示されており、パッと見るだけでもおもしろい。あと、タコワサかわいい。
これら以外にも、UIデザインにラフスケッチ、イカフォントに4コママンガなどなど、『スプラトゥーン』の魅力をこれでもか! と言わんばかりに1冊に詰め込んだ、本当に“イカしたアートブック”でございました。大満足。
関連して、サウンドトラックの発売も間近。まだまだこれからも、『スプラトゥーン』の世界でイカたちと戯れることができそうですね。
- 作者: 週刊ファミ通編集部,週刊ファミ通編集部(書籍)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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